韓国でソウル大学農学部を卒業し、全経連（日本の経団連に相当）で約10年間景気分析、産業立地・環境関連の調査研究業務に従事した後（経済調査チーム長歴任）、1994年に来日。1999年に京都大学大学院経済学研究科博士課程修了（経済学博士）。2000年に名古屋学院大学助教授を経て、2005年から名城大学経済学部教授として在職。2011年4月から2012年3月までにイギリスのＵＣＬ(University College London) Energy Instituteで客員研究員として在職。専門は、環境経済・政策学。

2000年代前半は、日韓の環境補助金、環境財政の環境保全効果について分析・考察（たとえば、李秀��（2004）『環境補助金の理論と実際』名古屋大学出版会）。2000年代後半からの関心分野は、東アジア地域の持続可能な発展に向けたエネルギー・環境政策の制度設計、低炭素政策の相互への影響に関するマクロ計量経済モデルを用いた分析と各国間エネルギー環境政策の協調問題など。

■李秀��（2013）「日韓の低炭素政策の形成過程と制度設計の比較考察：排出権取引制度を題材として」『名城論叢』第13巻第１号pp.159〜172。

■Soocheol Lee, Hector Pollitt, Kazuhiro Ueta(2012), “An Assessment of Japanese 　Carbon Tax Reform Using the E3MG Econometric Model”, Scientific World Journal, volume 2012, ID 835917, 1-9.

■Soocheol Lee, Kazuhiro Ueta(2012), “Public policy issues on the disposal of high-level radioactive waste in Japan”, Critical Issues in Environmental Taxation, Volume XI1 "green Taxation and Environmental Sustainability" (edited by Larry Kreiser, et.al.), pp.197-211, Edward Elgar.

■Soocheol Lee, Sungin Na(2010), “E-Waste Recycling Systems and Sound Circulative Economies in East Asia: A Comparative Analysis of Systems in Japan, South Korea, China and Taiwan”, Journal of Sustainability2010(2), pp.1632-1644.

■李秀��（編）（2010）『東アジアの環境賦課金制度』昭和堂。

＜研究担当＞2013年〜2016年度の科研費プロジェクトでは、研究代表として研究総括とE3MG-ASIAモデル構築のまとめの役割を担当。

＜研究計画＞研究会のメンバー方達とともに、日本・中国・韓国・台湾のエネルギー・環境政策が自国そして他国に与える影響を定量的に評価する作業を進めるために、ケンブリッジエコノメトリックスのE3MGモデルのアジアブロックの構築作業に取り組む。アジアの３Ｅ（Energy-Environment-Economy）関連モデル専門家（CGEモデルなど）と協力しつつ、E3MGモデルとCGEモデルのメリットとデメリットを相互補完できる新しいエネルギー・環境モデル構築に臨む。その際にUCL(University College London）Energy InstituteのPall Ekins教授の研究チームとの上記モデル構築における協力・連携関係にも取り組む。　

個人のホームページ：http://www.profile-ac.jp/lee